偶然に驚く
2009/01/07 (Wed) 12:00
北大路魯山人の研究者の平野雅章さんとう方がおります。30年以上昔、私共家族が住んでいた埼玉県草加団地に平野さんのご家族も住んでおりました。奥さんのお母様も一緒でしたので我が家の姑もよく知っておりました。
お嬢さんは私の長女より学年は一年上だったと思います。平野さんご夫妻は共に大柄な方で、モダンな服装をしておりましたので、目立ちました。
私たちが草加を離れて随分経ったある時。長女と二人で湯島のリトル香港という美味しい中華料理店で食事をしておりました。リトル香港の店内の奥にかなり大きな鏡が据えられております。私は入口に向かい、娘は鏡に向かっていました。
食事をしながらたまたま草加時代のことに話が及び、娘の小学校の頃の友達のことが出て来ました。団地の夏祭りが賑やかだったこと、浴衣を着た平野さんのお嬢さんがーと話始めました。
私も娘も一瞬言葉が詰まり、暫く声が出ませんでした。店にその今の今、名前の出た平野さんのお嬢さんが一人で入って来たのです。私は入口に現われ姿を、娘は鏡に映った姿を同時に見たのです。本当に驚きました。
リトル香港は良いお店で気に入っておりましたが、今は閉店しております。夏の特製冷やしそばが好きでしたが、焼きそばも好きでした。神保町の新世界菜館に行き、焼きそばを食べますと必ずあの時のことを思い出します。

これは新世界菜館の焼きそばです。
話は変わりますが、これも平野雅章さんに関わる偶然です。平野さんは主婦の友時代、取材記者として北大路魯山人の所に随分行かれていたようです。
ある時、親しい友人と話しておりました。彼女は終戦後両親と一緒に鎌倉の魯山人の別棟を借りて住んでおりました。(後に山口淑子さんがイサム・ノグチさんと住んだと聞いております)
「草加に住む平野さんという方がそこに行くようよ」と言いますと、彼女はよく知っており、これも偶然に話が弾んだ結果です。世間は広いようでも何かの偶然で狭くもなるということを感じた事柄です。
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